伊勢佐木町 パチスロ

伊勢佐木町 パチスロ

そう、違和感だ

花渕さんに何か…………「…………ちょっ……はあ

おっさん…………」「ま——待って! 違うの! 本気で呆れるのはやめてください!」 うわぁん! 考え事なんてさせて貰う暇もないよぅ! その日の花渕さんにはどこか鬼気迫るものがあった

何か……焦りの様な、らしくない違和感

そ、そんなにヤバイってこと……? あの普通に美味しいバターロールに、この子はそこまでの危機感を抱いているって言うの…………っ? え……じゃ、じゃあむしゃむしゃと三つも食べた僕はどうして何も感じていないの……………………? げふぅっ

その日の売り上げは十分なものだった

十分って言うのは満足出来るって意味じゃなくて、僕と花渕さんが早上がりをせずに済む必要最低限を満たしていると言う意味

今日まで右肩下がりになっていた売り上げが上向いた……と、そう言えば聞こえはいいが、まだまだ理想には程遠いものだった

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「まーこんなもんでしょ、今日のところは

問題は明日明後日と……」「そうだね……土曜日日曜日の売り上げが上がらないことにはね」 花渕さんも店長もやはりそう感じているわけで、どうしたってまだまだ苦悩をこぼしてしまう

ただ…………ただ、それでも昨日までの様な険し表情ではなく、二人ともホッとした様子で帳簿を…………いや、だからなんで花渕さんも……「さて……じゃあ久し振りに顔出しに行こうよ

明日明後日と凹まされるかもしれないし、今のうちに心の余裕を作っとかないとじゃん?」「な、なんでそんなこと言うの…………」 もうちょっと前向きな発言は出来ないのか

明日明後日は忙し過ぎて帰りに寄り道なんてする体力残らないから、今のうちにカロリー蓄えておこうゼ! 的なさ

やや凹み気味の僕に対して、行かないの? なんて意地の悪い事を言う花渕さんに、僕は渋々といった形で頷いた